災害時あなたならどうする? 第2回

1型糖尿病を持っている私たちは、災害時どんなものが必要でしょう?

私は、いつも快適に生きるための医療、合併症にならないための医療を考えています。そのために必要な物は、次のようなものです。

 

インスリン

ペン

ポンプ用機材

血糖測定器

血糖測定機用チップ

消毒用アルコール

きっと思い浮かべるものは、こんなものでしょうが、
では、この中で生きるために、本当に必要な物は何でしょう?

災害はいつ来るか?
わかりません。
「コンビニに、財布だけ持って買い物に行って…
帰ってきたら、災害が来て家がなくなっていた!?」
なんて、信じられないことが起こるのです。

うろたえます。
ありえません。

ただ、
その時、
命を守る…そのことだけを考えてください。

普通の時なら、倒れても救急車呼んだら来てくれますが、災害時は来てくれません。

道路は車が走れるような状態ではありません。
もっと死に直結するような大変な人はいくらでもいます。
自分の命は、自分で守るしかありません。

血糖は高めで、低血糖昏睡・高血糖昏睡にならないようにしましょう。
生きるために何が必要か?考えていきましょう。

「インスリン」

インスリンが手元になかったら?
いつも通っている病院は、歩いて行ける距離ですか?
では、
家の近くでインスリンを扱っている専門医のいる医院や、
病院を薬局を知っていますか?
インスリンのある所を知っていますか?

そして、日頃から繋がっていて、
ちょっと一言「災害時インスリンがなかったら、お願いしますね、命かかっていますからね!」と伝えておくのも良いですね。

「お薬手帳に張るシール」
そして、普段行っていない病院で自身が1型糖尿病であることを証明できますか?
それは、何でしょう?

http://hyphent1dm.thebase.in/items/2464328 『-type1 connect to the world』t1-alert-passcase
高血糖や低血糖時に自力で説明できない状態になってしまった時、パスケースの中にカードなどの情報を入れておけば安心です。通院している病院、主治医、使っているインスリン名を記載したり糖尿病カードやお薬手帳に貼るシールを入れておきましょう。 パスケースなのでIC定期券や名刺サイズのカードを収納できます。
http://hyphent1dm.thebase.in
http://www.nittokyo.or.jp/patient/goods/index.html 糖尿病カードが欲しい人は、主治医の先生に相談してください。もしくは、送料が必要ですが、日本糖尿病協会からでももらえます。くわしくは日本糖尿病協会ホームページの「糖尿病療養グッズ」のページをご覧ください。
http://www.nittokyo.or.jp/patient/goods/index.html
%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85%e3%82%b9%e3%83%9e%e3%83%9b スマートフォン版の緊急連絡用カードです。

緊急連絡 糖尿病本アプリの主な機能:
・自分が糖尿病であることの表示
・緊急時、簡単な操作で予め設定したアドレスにメール送信
・緊急時、簡単な操作で予め設定した電話番号に電話をかける
・担当医師、病院などの情報表示

 

 

 

 

 

『私は、1型糖尿病です。』と、書いてあるカード。

財布に入れておくもよいですね

災害時は処方箋がなくても、処方してもらえます。インスリンの必要性を、しっかりと伝えましょう。どうやって伝えますか?専門医でないと医療者でも1型なんて知らなくて当たり前です。「1型糖尿病の私は、1滴もインスリンを自分で作れないので、ごはんを全く食べなくても3日ぐらいでケトアシドーシスになって死にます。だからインスリンをください。」と、インパクトあり、シンプルに冷静に、でもめちゃ大げさに伝えてください。

近くに住んでいる1型仲間とつながっておくのも大切ですね。

どんなインスリンが必要でしょうか?

とりあえず,基礎インスリン。
1日ぐらいご飯を食べなくてもがなくても生きていけますが、インスリンがないとかなりしんどい、きついです。
とりあえず、持効型インスリンを手に入れましょう。

各自にインスリンを手渡せない可能性もあります。
そんな時には、1日に1回持効性インスリンを打ってもらえば、低血糖昏睡・高血糖昏睡にならず、生き延びることができます。

 

 

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私が発症した当時48年前インスリンは、『ブタ、ウシ』の中間型だけしか、ありませんでした。
それを1日1回だけで数年間過ごしましたが、私今元気で生きています。だから生きるために、それだけで生きられると、知っておいてください。

持効型インスリンがなかったら…
「速効型、超速効型を小まめに打ち続け、インスリンが切れないように」打ってください。

災害時やらなくてはいけない事が、山のようにあります。
インスリンの事だけ考えていられません。
だから、「とりあえず持効型を打ってください」と、お伝えしているのです。

インスリンは、「体温より低く、凍らないところ」ならどこでも置いておけます。
非常時は、期限が切れていても、保存状態が悪くても、「ないよりは、良い」と考えてください、

日頃から、期限の切れたペンや針を「いろんなところ」に置いておきましょう。
耐震設計の新築の家に住む友に預けたり、働いている職場や親戚の家など…。
歩いて行ける範囲で考えてみてください。
家の中でも「いろんなところ」に分けておいてください(冷蔵庫の中にあっても、取り出せるかどうかは、分かりませんから)。
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…窓や、扉近くに置いてくのもいいかも?
家がつぶれても、どこかから取り出せるかも知れません。

私は震災以降寝る時も、「必ず」インスリンポーチは、枕元に置いています。
誰が見ても分かる…自然界には珍しいような派手な入れ物・ポーチに、入れてください。

暗い中で探すのが簡単なように、
家がつぶれて助け出される時にも、私と一緒に助けてもらえるように、
目立つことが大切です。

災害時は、ストレスかかりまくり、血糖高くなります。
それでいいと思います。

ちゃんと機材がそろったら、
ちゃんと合併症にならない、過ごしやすい血糖値を目指してください。
倒れない事は、もちろんです。

阪神淡路大震災を乗り超えて、失明した方や透析になった方がいた事も事実です。
忘れては、いけないですし、また災害を理由にしたくないと、私は思います。

あれこれ、書きましたが、1型になったのも、災害にあったのも…
運です。

でも
悪いことばかりでは、ありません。

「生きている幸せ」を感謝しながら、
ますます「小さな幸せ」を積み重ねていく…
そんな生き方をしていきたいです。

長々と、お付き合い有難うございました。

2 thoughts on “災害時あなたならどうする? 第2回

  1. ゆゆん

    そうですね。。。
    とりあえず、インスリンを手に入れろ!ですね。
    40年ほど前のことを考えたら、何とか切り抜けることが出来るハズ。

    ワタシは、ウシインスリンやブタインスリンを日に2回、でしょうか。
    発症したのは37年前ですから、そんな感じでした。
    でも、合併症がなく、過ごすことが出来ています。

    ひさねぇさんが書いたものを読んでいると、昔を語るのはいざという時の参考になるのかもしれないなぁ、と。
    需要がないかな?と思っていましたが、案外・・・。
    必要なのかもしれないな、と思います。

    1. ひさねぇ

      コメントありがとうございます!
      昔の苦労話を聞かしても今発病したての人には意味がない(今が大変ですからね)かもしれません。
      が、命を守るためや、いかに医学が進歩しているかは、話していくべきだと思うのです
      間違いなく医学はもっともっと進歩することを体感できているのですから、
      そして、命を守る基本を知っているのですから

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